最勝院は、弘法大師・空海が約一千年前に開創した真言宗智山派の仏教寺院です。弘前藩において諸宗筆頭・寺格第一位を有し、津軽家の総祈願所(祈祷寺)として津軽家と共に存続してきた寺院です。
 現在の最勝院境内には東北地方一の美塔と賞讃される国指定の重要文化財五重塔が聳え立ち、弘前城下を見守り見守られてきた、弘前民衆のための津軽を代表するお寺といえます。
 この長い歴史の中でも特に、明治維新の神仏分離=廃仏毀釈は、寺院存続という意味において最勝院史上最大の危機を齎(もたら)しました。この最勝院消滅の危機襲来に当時の御住職は、英知を結集して寺格存続に向けて活動を行ったといえるでしょう※1。この廃寺の危機を乗り越えて現在に伝わる古刹の寺院です。
 お正月の初詣や夏季例大祭祇園会は、江戸中期より続く牛頭天王尊のご縁日で御国藩庁日記にも「にぎやか」・「人出多数」などとあり、津軽を代表する人出随一の夏祭・宵宮として、その景観は昔も今も変わることなく続いています。
※1 『最勝院史図版編1・2』、『最勝院史史料編1・2』、『最勝院史論考編』
Tsugaru Kongouzan Saishoin

最勝院寺泊

最勝院に宿泊しての瞑想「月輪観」は安らぎと癒やしを、炎の修行である「護摩」は希望と精神的な強さを貴方に与えてくれるでしょう。

ほか、寺泊では様々な特典をご準備しています。

Tsugaru Kongouzan Saishoin
団体で月輪観を受けている様子

心の安楽

月輪観(がちりんかん)

概要

真言宗の瞑想法である「阿字観」のエッセンスといえるもので、月と一体となり心の解放をめざすための心やすまるひとときを提供いたします。
住職の導きにより丁寧におこなわれます。

※夜19:00~

ふたりだけの特別の時間となるでしょう

最勝院境内の夜を独り占め

概要

閉門後は境内を独り占めできます。中でも、誰もいない境内では暗くなりますとライトアップが行われます。最勝院に宿泊(寺泊)された方だけの、特別な空間となりますので、じっくり心行くまで「東北一の美塔」と賞讃される絶景をまぢかにご堪能いただけます。

※閉門16:30~

添え護摩木を投入して、ひたすら祈る

炎の修行

護摩(ごま)

概要

護摩は火を焚く炉を本尊の御口に見立てて、添え護摩木という木片を投入し、願いが叶うようにと一心に念じる炎を介した修行といえます。
住職に導いてもらい、自ら書き記した木片を炎の中に投入し強く念じることで、明日への希望を見い出すことが叶うでしょう。

※朝 6:30~

階上へ登る体験と上層からの絶景は寺泊だけの特別体験

五重塔の階上へご案内

概要

弘前市を代表する市街地より眺望できる景観最勝院五重塔。塔の上からの特別な景色である市街地を眺めてみてはいかがでしょうか。普段では見ることのできない五重塔内部の極彩色や、組み合わせたパーツによる内部構造に触れるなど、これら体験は驚きに満ち溢れています。

※令和8年(2026)より開始予定